BURN THE WITCH
BREACHの作者の新作がやるということでこの作品が好きだった自分はすぐに食いつきました。
僕は少年ジャンプで育ってきたといっても過言ではないので、たくさんのジャンプ作品で自身が出来上がっていると思ってますw
特に全盛期にやっていたドラゴンボールやスラムダンク、幽遊白書やジョジョの奇妙な冒険、るろうに剣心など(他にもたくさん)ドンピシャな世代なんです。
今でもONE PIECEは毎週欠かさず読んでいるんですけど、BREACHはそこの世代の代表格のひとつなんじゃないかと。
ONE PIECEやNARUTOや銀魂とはまた違った世界観のジャンプ王道バトル漫画で、死神と呼ばれ人間界とは別の世界で繰り広げられる物語はもちろん、なんかオシャレな感じの作画も当時の作品の中で異彩を放っていた気がします。
護廷十三隊とか新撰組みたいでカッコよかったしw
そして今回の新作は魔女とドラゴンがロンドンの街で大暴れという、これまた楽しそうな世界観ではありませんかw
今年はBREACH20周年ということでこれからいろいろと賑やかになっていきそうな感じがしますね。
ちなみに公開から一足先に、久保帯人先生が短期連載していた漫画版は既にチェックしております。
そんなわけで楽しみな作品、早速鑑賞してまいりました。
よろしければお付き合いくださいませ。
BURN THE WITCHを観た感想
えっ!もう終わり?
全然物足りないし、いろいろ謎があったのになにも回収されてないじゃん。
もっとこれから先の物語を見せてよ。
と、思ったら続編やるそうでw
今後の展開が楽しみで面白そうな予感でいっぱい。
以下ネタバレがあります。
専門用語が多くて詳しく設定されている世界観にニンマリ
今作はフロント(表)・ロンドンの裏側に存在するリバース(裏)・ロンドンという世界で、魔法使いがドラゴンを管理をするというガチガチのファンタジーなので、その世界観はしっかりと作り込まれていて、劇中いくつもの専門用語が飛び交い、リバース・ロンドンには守るべきルールがちゃんとあります。
そのなかで暮らす住人たちはドラゴンに触ると重罪になることや、そのドラゴンを管理するウイング・バインドという機関があって、そこに所属しているのが魔法使い/魔女たちで、さらに魔女たちにもいろいろな部隊があって、捕獲や討伐など様々な業務を各専門部隊が行うようにできていて、要はまあ、設定が細かいわけですw
この辺りの世界観の作り方は久保帯人先生らしいというか、すでに完成されている世界に飛び込んでいく感じがうまいですね。
ただ、説明ばかりで疲れてしまうんじゃないかと思われるかもしれませんが、キャラクターたちの会話や、任務によって徐々に明かされていくので、急にいろいろ言われて頭に入って来ない〜なんてことはありません。
面白いと思ったのが、ドラゴンはリバース・ロンドンの住人にしか見えないということと、裏で起こったことは表にも影響されるということです。
劇中、戦闘シーンによって街が破壊されてしまうことがたくさんあるんですけど、裏で壊された建物は表でも壊れてしまっているんですね。
これって結構大事なことのような気がします。
表からしたら「なんで壊れたの?」ってなるし、表と裏がリンクしてしまっていることを利用して何か悪いことをしようとする人たちが出てくるはずなので。
物語終盤で判明する、童話竜(メルヒェンズ)という伝説のドラゴンを討伐する計画をウイング・バインドが練っているっぽい描写がありますが、リバース・ロンドンが誕生する以前から存在している竜を討伐してしまうことで、表の世界にもなにか影響が出てしまうんじゃないか。
BREACHの愛染隊長みたいな、実は転覆習ってました的なやつが出て来ないとも限りません。
この辺りは続編がやるので、これから先もっと語られてくることでしょう。
あ、ドラゴンによって壊された建物を直すのに、ドラゴン保険があるのには笑いましたw
リバース・ロンドンで繰り広げる魔法とドラゴンのアクションがかっこいい
ファンタジーアクションと聞けば、やっぱり迫力の戦闘シーンを期待してしまいます。
今作「BURN THE WITCH」では魔法がメインのアクションになります。
マジックナンバーと呼ばれるもので、番号によって魔法の種類が変わっています。
BREACHでも鬼道や破道の何番というものがありましたね。
これを銃のようなものを使って発射することで、魔法として使用できるわけです。
相手にダメージを与えるものから、捕獲をするために包み込んでしまうものなど様々ですが、どれもカッコイイ。
制服を着た女の子が空を飛びながら魔法で相手と戦う。
もうこれだけでオッケーですw
ロンドンの街並みも相まってすごいオシャレ感がありますね。
そしてドラゴンについて。
魔法使いや魔女はみんな自分のドラゴンを持っていて、それに乗って空を飛んだり、ドラゴン自体に攻撃をさせたりとこちらも迫力満点です。
特に童話竜(メルヒェンズ)は戦闘能力が高いので、その攻撃方法も非常に広範囲で強力です。
魔陣隊(インクス)の長官・バングナイフのドラゴンと戦闘するところもあり、ドラゴン同士の戦いも楽しめる要素のひとつです。
そしてドラゴンが人間の負の感情を吸収することで、人に害を為すダークドラゴンに黒化(ライツアウト)してしまうのとか見ると、BREACHの虚化の感じに似ています。
見た目も、より化け物っぽくなるのも寄せてきているのかもしれません。
死神が虚を退治するのと一緒で、ダークドラゴンになってしまった個体は討伐対象になってしまうのもホントに似てますね。
ウイング・バインドにはいくつかの部隊に分かれているので、今後部隊ならではの戦闘方法やアクションを見ることができることでしょう。
久保帯人作品はキャラクターの宝庫
ウイング・バインドには、ニニーとのえるが所属している笛吹き隊(バイパーズ)のほかにも、いくつかの部隊があります。
バングナイフがいる魔陣隊(インクス)、呪歌隊(アンセムズ)、聖務隊(セイクリッズ)、ニニーが昇格したがっている戦術隊(サーベルズ)、開発隊(パッチワークス)、経理隊(ビリオネアズ)、そして各部隊のまとめっぽい人事神罰隊(ギャロウズ)の8舞台で構成(もしかしたら他にもあるかもしれない)されています。
各部隊には長官がいて、みんなが集まってウイング・バインドの方針を決めるトップ・オブ・ホーンズという機関があります。
みんなそれぞれの舞台に、ニニーやのえるのような部隊員がいてチーフがいてという感じなんでしょうけど、なんだか護廷十三隊じゃありませんかw
BREACHにも隊員がたくさんいて、それぞれ個性あるキャラクターばかりでしたが、今作でも後々いろいろなキャラが出てくること間違いなしです。
こういうところ、久保先生の真骨頂というか、たくさんのキャラクターたちが出てきて、それぞれが活躍したりして面白いんですよね。
人によっては多すぎて、ひとりひとりの掘り下げが足りないとかの不満も出てくるのかもしれませんが僕は好きです。
好きなキャラクターができるのって、感情移入もよりできるし、話も膨らむと思うんですよね。
はじめの一歩なんか代表的で、主人公以外のキャラクターでも物語ができてしまう面白さが魅力的なんです。
もちろんシリーズ物と映画では全くアプローチの仕方が違うので、映画に限って言えば人物が少ない方がいいのかもしれません。
多すぎて回収できなくなってしまったら最悪ですしねw
ただこういったファンタジーな世界観なら、そういうキャラクターがいるっていう事実だけでもいい気がします。
設定上、バシッと存在しているんだという使い方でもいいと思うんですけど、それはちょっともったいないかー。
うーん、難しいところですw
評価
はまはま的評価 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 6/10
ロンドンの街を飛びまわって、魔法でドラゴンと戦うという設定だけであがります。
映画としては今ひとつ物足りなさが残る内容でしたが、この先の続編の展開を楽しみに待ちたいと思います。
終わりに・・・
物語最後の方に出てきた「ソウルソサエティ」の看板。
これはBREACHとリンクしているということを表しているんじゃないかと。
今年20周年を迎えるということで、千年血戦篇のアニメ化も決まっていますし、何かと関わってきそうな感じがします。
もしかしたらBRACHのキャラクターが登場したりするかもしれません。
ドラゴンボールでアラレちゃんが出てきたときにめっちゃ喜んだ記憶があるように、松本零士作品が同じ世界で繋がっているのにワクワクしたりと、作品のリンクってファンにとってこの上なく嬉しいものです。
そしてまだまだ物足りないくらい序盤しか描かれなかった「BURN THE WITCH」という作品をもっと楽しみたいので、これからも要注目です。
やっぱ久保先生の作品好きだわ〜。
最後まで読んでいただきありがとうございました。