機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
ガンダムが誕生してもう40年を過ぎていますが、相変わらずの人気作品なのがすごいですよね。
ガンプラなどのヒットもあって、国民的作品のひとつになっているガンダム。
その中でもアムロ・レイのファーストガンダムから始まる宇宙世紀シリーズは、初期からのオールドファンはもちろん、ガンダムの歴史においてもっとも人気のあるシリーズになっています。
僕もファーストからしっかり観てきたし、ガンプラも作りましたし、「スーパーロボット大戦」ではガンダム系ばかりひいきして育てていましたw
そんな宇宙世紀シリーズの中でアニメ化がされてこなかったのが、今作の閃光のハサウェイです。
主人公のハサウェイは、ファーストでホワイトベースの艦長を務めていたブライト・ノアの息子という設定。
後のZガンダムや逆襲のシャアにも登場しているハサウェイの物語は、小説としての展開のみで、長らくアニメ化を希望する声が高かった作品なんですね。
それが今回満を辞しての映画化ということで、長年のガンダムファンの期待は最高潮の盛り上がりを見せています。
逆襲のシャアから12年後のハサウェイ・ノアの物語にワクワクが止まりません。
なにやらアムロも登場するんだとか、楽しみすぎる。
というわけで早速鑑賞してまいりました。
この記事はネタバレを含む感想を書いています。
よろしければお付き合いくださいませ。
閃光のハサウェイはひどい?観た方の声
逆襲のシャア現役世代です。
物語の中で12年、現実社会では30数年経て観たガンダムはヒドイの一言。
・ガンダムならではのスケール感0
・暗い背景で作画をごまかしてモビルスーツ等のディテールがわからない
・ストーリーに山も谷もない。
・次回作以降に対して「観に行こう!」と思わせるワクワクドキドキ皆無大人なので、金を返せとは言わないが、
そもそも世に出していいレベルの作品に仕上がっていないのでは?
アニメーションの技術は上がっているんだろうが、観たいのはそこじゃない。
エンターテイメントと言えるものを作って欲しい。
同じアニメなら、同じようにある程度のストーリーがわかっていた
鬼滅の方が何十倍も観た価値があった。
鬼滅には日本のアニメに関わる方々の底力を感じた。
閃光のハサウェイは何も感じない。逆襲のシャアはあの時代の物語の締めくくりとして相応しい映画だった。
それを受けての映画がこれか?という思いは拭きれない。
小説をただビジュアル化してしまったのだろうか?
約2時間という基本的に全ての映画にも当てはまる制限を克服できていないじゃないか。コロナの影響で公開が延び延びになって期待が高くなりすぎていたかもしれないが
https://eiga.com/movie/90287/review/02570088/ 映画.comより引用
こんなに不満しか感じない映画は初めてです。
モビルスーツ戦が暗くて本当にわかりづらい。
https://eiga.com/movie/90287/review/02570088/ 映画.comより引用
ここまで暗くする必要あるのかというレベル。
映像も綺麗で題材悪くないのにモビルスーツの形は映像では確認出来ません。
知り合いに勧められて、ガンダムをほとんど知らない私が。
映像が美しく音響が美しい。
マングローブにいた村瀬監督、サンライズでもいいお仕事をされていると思った。内容は簡単なようで難しい。
というかセリフの一つ一つが名言かってぐらい、深みがあった。これで完結ではないです。なので物語が幕を閉じるわけではないです。
何も知らない私でも、劇場の席から立ち上がれなくなるほどに大きな衝撃を受けました。
恐怖というか、スリルがすごかったです。
飽きさせない展開でした。
わからないけど、続編は観てみようと思います。ずっとすべて人間は地球に暮らしているべきなのか否か見たいなことを終始考えながら観てました。
https://filmarks.com/movies/82593 Filmarksより引用
主題歌は圧巻。
総じて、今までのガンダムの映像作品よりもチャレンジングだったように感じる。
白兵戦も含めた戦闘シーンが全て生々しく、巻き込まれた一般人視点でのカットが多いため、突如起きたテロ感を強く感じる。音響も凄く、目の前で爆発が起きているようで息を呑んだ。
ケネス、ギギ、ハサウェイのやり取りには異様な緊張感があるためこれも固唾を飲んで見守っていた。それぞれの想いを胸に秘めながら、映画的には言葉にせずに展開への期待を持たせる様が非常に良く、変な話、良い映画を見ている気分だった。
あとはギギが可愛すぎる。絶対に行ったらアカン女だけど。あれは行ってまう。
https://filmarks.com/movies/82593 Filmarksより引用
さまざまな意見がありますが、おおむね高評価の声が多いようですね。
逆襲のシャアと比べてしまうと良くなかったという声や、画面が暗くてよく見えなかったというのが否定の方の意見で多かったです。
確かに逆襲のシャアはとてもいい作品でしたが、あれもテレビシリーズがあってアムロとシャアのストーリーを追ってあの劇場版があるので、映画単体としての評価はまた違ってくるのかなと思います。
そして暗くてよく見えなかったという意見も、夜のシーンでのモビルスーツ戦だったのであえての演出なのかなと。
反対に夜の市街地での戦闘シーンを絶賛している意見もありましたし、ガンダム特有のキャラクター描写なんかも好評な声が多かったです。
僕の感想はあとで後述しますが、いい意見にも悪い意見にも賛成するところがあり、この閃光のハサウェイという作品がとても深くてクオリティの高い作品だということは間違い無いです。
ガンダムが好きな人、全く知らない人、両者ともに楽しめる作品ではないでしょうか。
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原作・閃光のハサウェイから一新したキャラクターやメカデザイン
小説「閃光のハサウェイ」のビジュアル
映画「閃光のハサウェイ」のビジュアル
小説版閃光のハサウェイと比べると、キャラクターもモビルスーツもかなり変わっていることがわかります。
大幅なデザイン変更にとまどいがあったファンの方も少なくはなかったかもしれません。
ただ最新の映像作品としてのクオリティは申し分ないほどの出来栄えなのは間違いないですし、実際に動いているキャラクターやモビルスーツを見てみると、圧巻のビジュアルだったのではないでしょうか。
視聴した方のネットでの声でも、ビジュアルやアニメーション技術自体の不満はほぼほぼなかったように感じられます。
そういった意味で映像面での一新は大正解だったといえるでしょう。
問題はやはりキャストの変更にあったようですね。
元々のハサウェイの声を担当していた、佐々木望さんの降板による声優変更について、炎上騒ぎとなった件をまとめていますのでよろしかったらご覧ください。
佐々木望さんの降板についての記事はこちら
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを観た感想
え、もう終わり・・・?ものすごく物足りない。。。
3部作にするのはいいけれど、見応えが少なすぎるよw
次までの前振りということで続編の期待感がさらに上がった。
以下ネタバレがあります。
- 難解で理屈っぽい会話劇
- 重厚感のあるモビルスーツ戦
- 細かいキャラクター描写
キャラクター同士の会話劇がガンダムを感じさせてくれる
ガンダムといったら皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
モビルスーツ同士の迫力あるバトルや、魅力あるキャラクターたちの人間模様などが挙げられると思います。
その中のひとつとして、キャラクター同士の会話劇にもすごく特徴があります。
ガンダムってものすごく細かい設定があって、宇宙のSF的な物だとか、政府と軍の関係とか、軍人や民間人の入り乱れた人間関係など、ホントに細かく描かれているんですよね。
なので登場するキャラクターも、典型的な人から、ひとクセもふたクセもある人物など多様な人間模様が生まれていきます。
そんなキャラクターたちの会話を聞いて、物語の展開とか情勢を掴んでいくわけです。
ただこの会話というのがとにかく難しいw
なんだか専門用語が飛びかったり、比喩的表現が多くてなんのことを言っているのかよくわからなかったり、独り言や皮肉っぽいセリフ回しなど、一回聞いただけでは理解できないことが多々あるんですよ。
何回も見て初めて、「ああ、あの時言っていたことはこれか」とわかるんです。
ホントに独特すぎてついていけなくなってしまうこともあるんですけど、それがなんだか心地良かったりもするから厄介なんですw
なんかクセになるんですよね。
理屈っぽいというか、小難しいこと言ってんなっていうw
小粋な感じのセリフのやりとりなんかもあって、そういう部分は海外ドラマのような感じも味わえるのかと。
やっぱりキャラクターそれぞれに、深い部分で人間味があるからこその会話劇なのではないかと思います。
いわゆるモブ感が全くないんですね。
みんなそこに生きている暖かさが、リアルな会話を生み出しているのでしょうね。
特にハサウェイとギギやケネスとギギの会話なんか聞いていると、あ〜ガンダムっぽいなあとニヤけてしまった自分がいました。
「身構えている時には死神は来ないものだ、ハサウェイ。」
あーガンダムだわ〜と実感した瞬間でしたw
かぼちゃのハイジャッカーの声優は?キャストキャストについての記事はこちら
見応えバッチリな重厚感のあるモビルスーツ戦
ガンダムといえば、やっぱりモビルスーツによる戦闘シーンが見どころです。
今作ではそれほど多く描かれてはいませんでしたが、最新映画ということもあって、圧倒的なグラフィックで魅せるモビルスーツ戦は見応えバッチリでした。
特にすごかったのは市街地での戦闘です。
まず民間人がいる街中で、大きなモビルスーツ同士が戦う状況にものすごく恐怖を感じました。
その辺の建物を壊したり、ビームライフルの飛び散った熱や、マシンガンの破片など、もし実際にモビルスーツが現実にあって市街地での戦闘になったら、こんな感じになるんだろうなというリアルさが出ていましたね。
モビルスーツ同士がぶつかる音や、機動する動きなども重厚感が伝わってきますし、街中の人々が逃げ惑う姿などもなんだか生々しくて、本当に戦争が起きていることを実感させられる描写の連続でした。
そして夜の戦闘ということも、さらに迫力がましているように感じました。
機体は暗闇の中でよく見えないんですけど、ビームライフルやサーベルの光が街やモビルスーツを照らす演出が、恐怖を掻き立てるのと同時に美しくもあって、めちゃくちゃカッコよかったですね。
今作の舞台が地球だったので、朝日が差し込む海の上や美しい自然などがすごく目立っていたぶん、地上で戦闘する恐怖やテロ組織としてのマフティーのあり方など、いろいろ考えさせられるモビルスーツ戦ではありました。
戦争というものの悲惨さを特に意識した演出だったのかなあと。
少ない戦闘シーンだっただけに、よけいに強くそう感じました。
じっくり丁寧に描いていたのは良かったけれど・・・
今作は3部作の第一弾ということで、物語が大きく動き出す前のキャラクターや世界観をじっくり見せることにおもむきを置いています。
「悲しいけどこれ戦争なのよね」はスレッガー中尉の有名なセリフですが、まさにガンダムは戦争とその中で生きる社会の人々たちのヒューマンドラマなわけです。
キャラクターそれぞれが、自分の正義というものに従って動いて、そこから生まれるぶつかり合いが、時に忘れられない印象深い出来事になったりするんですよね。
そういう意味でハサウェイという人物は、後の自分に多大な影響を与える出来事がありました。
今作の12年前の「逆襲のシャア」で、当時13歳だったハサウェイは、クェス・パラヤに恋をしますが、シャアに惹かれたクェスはネオ・ジオンに参加。
ハサウェイとクェス敵味方に分かれて戦うことになってしまいます。
戦いの中でなんとか説得を試みるハサウェイですが、その声はクェスに届くことはなく、味方のチェーンの放ったビームライフルにより、ハサウェイを庇う形でクェスは命を落としてしまったのです。
目絵の前で起きたことに耐えられずに錯乱状態になってしまったハサウェイは、味方のチェーンを撃墜し殺害してしまいました。
このことが彼の中でずっと残っているのは確かなことで、冒頭偽者のマフティーに襲われた際に、ギギ・アンダルシアの「やっちゃいなよ、そんな偽物なんか」という言葉にクェスを重ねている描写がありました。
クェスが惹かれたシャアの理念、地球連邦の腐敗、故郷である地球の美しさ。
マフティというテロ組織のリーダーとして戦う彼の中には、自分なりの正義があってのことなのでしょう。
本来激情型であるハサウェイが冷静さを装っていたり、その場の感情と向き合い悩む姿なども、ギギやケネスとの出会いで彼の人格がよくわかったし、しっかりと人物を描いていたからこそなんでしょうね。
物語としては、人物の掘り下げもよくできていたし、腐敗地球連邦のお偉方、軍と政府の足並みの悪さなど、すごく丁寧に描かれていて世界観を知るにはわかりやすい内容だったと思います。
ただ一つの映画として見ると、やはり盛り上がりに欠けてしまっていたのは否めません。
単純にガンダムの見せ場である戦闘シーンが極端に少なかった。
市街地での戦いはどちらかというと、戦争の恐怖を感じるためのような位置付けだったし、それ以外の戦闘といったらラストの小競り合いのみ。
ハサウェイがいよいよモビルスーツに乗って戦うぞという、あくまでさわり程度のものだったので物足りなさはどうしても感じてしまいました。
3部作の作品なので、その中の序章という位置付けとしては全然ありなんでしょうけど、ひとつの作品として映画を観るわけですから、もう少しヤマ場を作っても良かったんじゃないかとは思いましたね。
ファンとしては納得の内容だったんですかねえ・・・。
若干おあずけをくらった感がするのは僕だけでしょうかw
なんかシリーズ物のアニメ映画ってこういう感じのものが多い気がするなあと感じます。
ただ今作を観て次への期待がさらに膨らんだのは事実なので、この先のハサウェイの戦いを楽しみに続編を待ちましょうと。
まあエヴァ経験者からしたら全然屁でもないですからねw
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを評価!
次への期待を込めて低めの評価になりました。
実は3部作だったことに見終わってから気づくw
そんなアナウンス見かけなかったような・・・。
アムロの登場についての情報も含めてちょっといただけないなあと感じました。
はまはま的評価 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 6/10
終わりに・・・
映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を楽しみにしていたファンはたくさんいたので、まずは無事に公開ができてホッとした部分もあったのかもしれません。
丁寧に描かれたハサウェイの物語が、今後をさらに楽しみにさせてくれました。
戦争やテロについて語られている作品は日本では多くはないので、架空のアニメではありますが、だからこそしっかりと語ることができるのだろうし、社会派的なメッセージも含めてガンダムを好きな方は多いのではないでしょうか。
ガツンと来るヒューマンドラマとしてのガンダムが僕は大好きです。
次回作が待ち遠しくて仕方がありません。
そしてアムロの登場について。
さすがにに今回のケースは釣りと思われても仕方がないよね。と言わせてもらいますw
そこも含めて楽しみに待つとしましょう。
そして10月16日からは動画配信もスタートしますので、次回作までにもう一度観てみるのもいいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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