映画公開から大ヒットとなり絶好調のまま動画配信もスタートした閃光のハサウェイ。
もともとは小説のみの展開で映像化はされてこなかったわけですが、ハサウェイ自体は「逆襲のシャア」で登場しており、この時に声優を担当されたのが佐々木望さんでした。
そしてゲーム作品などで、そのまま佐々木望さんがハサウェイの声を担当しており、今回満を辞して映画化となった閃光のハサウェイでも、当然佐々木望さんが演じるのものだとみんなが思っていました。
ところが蓋を開けてみれば、実際のハサウェイは若手の小野賢章さんが演じることに。
これに対してファンの方たちがざわつくことになってしまう結果となってしまったのです。
そこで今回は佐々木望さんのハサウェイ降板はなぜなのか、声優変更による炎上の理由を探ってみました。
よろしければお付き合いくださいませ。
佐々木望の閃光のハサウェイ降板はなぜ?
ファンイベントに先駆けて、本作のプロデューサーである小形尚弘さんが発表したコメントです。
ご存知の通り、本作の原作は30年余り前に富野由悠季さんが生み出した小説です。
その後もゲームやプラモデル、フィギュアなど多岐にわたり親しみつづけていただいていますが、今回、映画『閃光のハサウェイ』を製作するにあっては、メインキャスト、モビルスーツ・キャラクターデザイン、音楽等をリニューアルして臨みます。
理由としては、40周年を迎えたガンダム最新作として世界展開を見据えた上での制作・演出上の都合での変更となります。私自身、30年来の『ハサウェイ』の大ファンではありますが、これまで『ハサウェイ』に関わっていただいた方々にしっかりと敬意を払い、想いを受け継いで新しいチャレンジに臨む所存です。
https://twitter.com/gundam_hathaway/status/1239748887495114757 公式Twitterより引用
今回の配信番組ではリニューアルの経緯も、しっかりと皆様にご説明いたします。
ガンダム最新作の名に恥じないフィルムにすべく、スタッフ一丸となって制作に邁進しておりますので、完成まであたたかい目で見守っていただけると幸いです。
今回閃光のハサウェイを映像化するにあたって、すべてを一新して作り直すということで話が進んでいたようです。
実際のファンイベントでは、今までのハサウェイのファンはもちろん、これから次の世代にも長く楽しんでもらえる作品にしたいということを言っています。
そして声優の起用についても言及しており、「今のキャラクターたちの等身大の年齢に近いお芝居、生っぽいお芝居が欲しいとい」うことで選ばれたのが、ハサウェイ役の小野賢章さん、ケネス役の諏訪部順一さん、ギギ役の上田麗奈さんが選ばれました。
声優の変更はリメイク作品にはよくある?
実際、昔の作品をリメイクするにあたって声優さんが一新されることは珍しくはありません。
最近の作品でいうと、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」や「フルーツバスケット」のように一新するものもあれば、「シャーマンキング」のように一部の声優さんは続投なんて例もあります。
「エヴァンゲリオン劇場版」のようにオリジナルのままもう一度という例の方が珍しい出来事なんですよね。
先日発表された「スラムダンク」劇場版の声優さんがどうなるのかも、ひとつ気になるところではあります。
そういった事例も踏まえて、今回の閃光のハサウェイのスタッフ・キャストの一新は妥当と言えるのかもしれません。
ただファンとしては、やっぱりオリジナルのキャラクターで観たいと思ってしまうのも当然な反応ですよね。
既存のファンと新規ファンの獲得との間で揺れ動く、一番むずかしい問題で永遠の課題な気がします。
声優変更で炎上した理由
さてハサウェイの声優変更により炎上した今回の件ですが、なんといっても批判の声をあげたのは、いうまでもなく昔からのガンダムファンの方々たちです。
「逆襲のシャア」から始まって、ゲーム作品などでもハサウェイの声はお馴染みの佐々木望さん。
約30年間ものあいだ声を担当していたのですから、それがいきなり変わってしまったら拒絶反応が出てしまってもおかしくはありません。
アニメキャラにとっての声優さんというのは、それだけ重要な役割を占めている大切な存在なわけです。
ファンイベントで小形プロデューサーは「富野さんがそのまま監督をやっていたらいろいろ違ったのかもしれないですけど、富野さん自身、今は新しいものを作りたいという気持ちが大きいので。
過去に自分がやった作品をもう一度やるというのは、今の富野さんの中にはないかな?」と言われています。
この時のYouTube LIVEが結構荒れてたんですよねw
制作途中の、まだ詳細がわからない中でのこうした発表に批判的なコメントが多かったのが印象的でした。
ガンダムファンの声
発表直後のTwitterでは9割ほどに達する勢いで批判の声が溢れかえっていました。
ものすごい熱量ですし、いかに閃光のハサウェイという作品が映像化するにあたって、ファンの方々に愛されていたかがわかりますね。
それにしても本当にすごいですw
こんなにも否定が占めることってなかなかないと思います。
「エヴァンゲリオン劇場版」のキャストが変わらなかったのも、これで納得がいった気がします。
閃光のハサウェイのキャストについての記事はこちら
佐々木望のリアクションは?
スタッフ・キャスト一新の発表があった後の、佐々木望さんのメッセージです。
佐々木さんの声優という仕事に対する真摯な姿勢が伺えますね。
そしてキャラクターは、声優の所有するものではないということにもすごく的を得ている見解だと思いました。
あくまで制作側の意向があって初めて役を演じることができるという、声優という仕事の立ち位置を明確に説明されています。
そしてご本人の正直な気持ちと作品に対する愛を込めて発信してくれたことに、ファンの方も少しは救われたのではないでしょうか。
同時に作品を救うことにもなっているのが素晴らしいですね。
佐々木望さんのメッセージのあとのファンの声
佐々木望さんのメッセージに対してさまざまな意見がありますが、これだけ反響があるのはまさに役者冥利に尽きる素晴らしい声優さんなんだなあとより感じました。
ファンの方も納得はできていても、感情が追いついてこない現状がなんとももどかしいことではありますが、こういう反応が出ることは、制作側もある程度はわかっていたはずですし、それを踏まえたうえでより良い作品をお届けする覚悟は感じることができます。
閃光のハサウェイという作品が、長く愛される素晴らしい作品になるのは間違いないと思いました。
新しいハサウェイを演じる小野賢章さんをはじめ、魅力的なキャラクターたちをスクリーンで堪能してみてはいかがでしょうか。
閃光のハサウェイのネタバレ記事はこちら
まとめ
佐々木望さんの閃光のハサウェイ降板はなぜなのかについて調べてみました。
これだけ賛否の否の方が占めてしまう事態に、ガンダムファンの熱量がいかに高いのかを思い知りました。
長年のファンの方からすると、すごく残念な発表にはなってしまいましたが、新しいハサウェイを見てみて、そのうえで判断してみるのもいいかもしれません。
閃光のハサウェイのその後として、これからもファンの方の声を拾っていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。